バレル(英語で樽を意味するbarrel)の中に品物とメディア、水、コンパウンドを入れバレルを回転させ研磨・光沢仕上げをする作業(回転バレル)。子どもの頃、八百屋さんの店先で水を入れた樽に里芋を入れて、×印にした平木を回転させて芋の皮むきをしている光景をよく見たが、あれである。ただ、バレル研磨の場合はメディア(写真下)を加え、樽のほうを回転させる。
また回転タイプのほかに、振動型の研磨方法(振動バレル)もある。
プレス部品のプレス時のバリ、ダイキャスト成形時のバリ取りに用いられることが多い。
加工の条件は、回転数、投入量、品物とメディアの容積比、水の量等により決める。この中で 一番大切なのはメディアの選定であろう。
メディアは一般的に加工物の2〜10倍加える。その量は、加工物どうしのぶつかり具合、メディアの大きさ、変形の難易度等により決定される。バレルへの投入量はバレルの容量の50〜60%である。