治具取り付け


じぐとりつけ


ラック式のめっきであれば、めっきする品物を治具に取りつける。バレル式のめっきであればバレルのバスケット(めっきをする容器)の中へ品物を投入する。

ラック式の治具への取り付け方法は、一般的には重力式とばね式がある。重力式は引掛け用のピンにめっきをする品物の穴一つを利用してちょんがけする。当然、ブラブラした状態である。亜鉛めっきなどは、一般的にこの方法を取る。引掛け工数も少なくてすむ。
これに対して、ニッケル・クロムめっきは重力式だと良いめっきがつかないので、引掛けのピンを2点以上の穴を利用してばね式にはじいたり、またははさんだりして、掛ける。めっき中に、めっきする品物がふらふらせず、確実に給電できる。
特別な治具としては、補助陽極のついた治具や補助陰極のついた治具、フロートのついた治具等がある。

バレル式のめっきは、円柱形、円錐形、角柱形等の容器の中にめっきする品物を投入する。一般的には、バスケットの側面からリード線を内部に入れて給電する。普通は毎分数回転させるが、回転させずに揺動させるものもある。引掛ける工数が省けるので、一般的には生産性が高い。しかし、薄板、平板、変形しやすい形状・材質等バレル式ではめっきしにくいものもあるので、ラック式にするかバレル式にするかは、業者と相談する必要がある。

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