小松組
〜A LEGEND OF KUMITYOU〜
くみちょう昔話@
もうヒトリノじぶん

くみちょう昔話@

むかしむかし、とみおかむらというところに

一人の若者がおったそうな。

「かわいらしく、珠のような子でありますように」

という、親の期待をすべて打ち砕くほどの子だったそうな。

成長していくと誰も手が付けられないほどとなり、

いつしか「くみちょう」と呼ばれるようになった。

そんなある時のこと、むらの裏山に、「ケモノの魔王」と呼ばれる

大きな大きな熊が住みつきおった。「ケモノの魔王」は猛獣達を集め

むらを襲うようになった。

日に日にひどくなっていったのだが、お役所の人たちには、

「今はそれどころではない!バブルがはじけて大変なんだ!」と、

相手にしてもらえなかった。ここに至り、村人たちは

「裏山ケモノ対策本部」をおき、何度となく議論を重ねた。

しかし、解決策は見つからず、あきらめていた。

その時「このどさくさにまぎれてやばいやつを殺してしまおう」

という建設的な案が国会に提出され、可決された。

「では、誰を殺ろ・・・ごほん、もとい退治に出かけさせようか」

ということになり、全会一致で「くみちょう」に依頼することとなった。

「くみちょうくん、退治したら金塊をやるから」と言われ、

くみちょうは出発しました。途中、「イヌ・サル・キジ」をお供に

くわえずに「ネコ・マングース・ムササビ」を組員としました。

「くみちょう」と「ケモノの魔王」の血で血を洗う争い・・・

は起こらず、意気投合した二人は時の政府を倒し、世の中の

腐敗した政治を正し、おかげで人々は末永く平和な日々をおくれました。



ちなみにその後、そのケモノと組長に敬意を表し、とみおかむらには

動物園が作られました。これが現在の「群馬サ〇ァリパーク」の

礎となったことはいうまでもありません。





もうヒトリノじぶん

・・・・・・・今、自宅にいる。時刻は午前三時をまわろうとしている。

「う・・うおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

突然の叫び声とともに、徐々におとずれる自分の中の変化。

「それ」に必死であらがう自分

「それ」を肯定しているもう自分

「だ、だめだ!そんなことをしたら・・・・」
(フッフッフ・・・)

「ああ、やめてくれ!」
(ジツハオマエモヤリタインダロ)

「う、うるさい!だまれ!」
(ムリスルナッテ・・)

「俺はそんなことしたくないんだ!頼むから・・・」
(ホントハウレシインダロ)

「そ、そんなはずは・・・」
(ナンダソノテハ)

「これは、お前が勝手に・・・」
(オレハナニモシテイナイ)

「嘘を、嘘をつくな!」
(ホントハワカッテルクセニ)

「・・・・・・・」

俺はオマエ オマエハ俺

オレノイシハお前の意志 お前の意志はオレノイシ

肯定すればヒテイスル ヒテイヲスレバ肯定する

俺とオマエ ふたりでヒトリ ひとりでフタリ

いつまでも

そウ

イツマデモ






「あああーーーー!またやっちまった!」

「ふー ゲーム徹夜は疲れるからまずいのにー」

「また今日も授業中ぐっすりだよー」



こんなことを毎夜毎夜やっているらしい(笑)
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