めっきについて |
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めっきと一言に言っても、いろいろあります。一般的には、電気めっきを思い浮かべる人が多いでしょう。ところで、めっきは漢字で鍍金と書きます。電気めっきは漢字で書けば電気鍍金、略して電鍍(でんと)です。つまり電気めっきは鍍金の一部なのですね。ちなみに、電気を流さないめっきには、無電解鍍金(めっき)があります。 しかし今、鍍金という漢字は使われることが少なくなってきています。使う立場の人たちが、ステキな言葉だと思わなくなったからです。会社の名前からも徐々に消え、カタカナの名前が増えつつあります。 |
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分類すると | ||||
金属もしくは合金を被覆する方法によって、 | ||||
1.電気めっき |
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代 表的なめっきです。イオン化した金属を含むっ水溶液中で電気を流して、品物の表面に金属を析出させる方法です。ニッケルめっき、クロムめっき、亜鉛めっき、はんだめっき、錫めっき、金・銀めっき等があります。 |
め っき液中の金属イオンを還元剤の働きで品物の表面に析出させます。化学的な析出のため、液に触れるところであれば容易にめっきがつき、また、均一につきます。無電解めっきと呼ばれることが多いようです。ニッケルの化学めっきが最近は増えています。プリント基板のめっきにも用いられます。 | |||
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3.溶融めっき | 4.溶射 | |||
溶 かした金属の中に品物を入れて引き上げると、品物の表面に金属が凝固します。天ぷらめっきなどという人もいます。天ぷらにころもをつける様子を連想したのでしょう。信号や電柱の部品等で目にすることが出来ます。トタン(亜鉛)やブリキ(錫)も溶融めっきです。一般的に、電気めっきよりもめっき層の厚みは厚く重防食な用途に使われます。 | 溶かした金属を圧搾空気で噴霧して品物に付着させます。メタリコンともいいます。橋や鉄塔などの大きな品物に対して使われます。 上に戻る |
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5.物理蒸着 | ||||
真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどがあります。
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原
料を加熱し、気化させ、このガスを別の反応性ガスと品物の近くで反応させたり、もしくは直接品物の表面で反応させてめっきをする方法。気相めっきともいう。 工具のチタン炭化物被覆や、セラミック粉末のモリブデンめっき、タングステン線のボロンめっき等がある。 上に戻る |
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7.浸透めっき | ||||
鉄 を他の金属の粉末もしくは気体中で加熱し、その金属を鉄の中に拡散・浸透させ、表面に耐熱性(アルミ、クロム)、耐食性(クロム、亜鉛,ケイ素)、耐摩耗性(ホウ素、硫黄)のある合金層を作るめっき。 | ||||
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