亜鉛メッキ と 亜鉛めっき


       
   

メッキ と めっき どう違う?

     電気亜鉛めっき    
         
       
   
亜鉛メッキ亜鉛めっき、よく使われる言葉ですね。ちなみに 亜鉛めっき と アロジン を専業とする当社のおすすめは、亜鉛メッキ と言わず 亜鉛めっき です。

メッキ というと「表面を飾って中身の劣悪を・隠すこと(隠したもの)。てんぷら。・・・

などと、辞書には書いてあります。めっき業者からすれば、嘆かわしい誤解です。「中身の劣悪を・隠す」などといわれることは。メッキ をする素材も原材料も技術も十分なものでなかったむかしならまるっきり嘘とはいいませんが、現在ではすべて返上したい言葉です。言葉が時代とともに変化するものなら、むしろ「お化粧をする」=「中身の劣悪を・隠す」と言ってもらいたいですね。「えっ!失礼ね?」。メッキ業者の悲しみが分かってもらえたでしょうか・・・・。

てんぷらという言葉ですが、食材を水で溶かした小麦粉に浸し、熱した油の中に入れるとてんぷらができるのは、ご存知のとおりです。一般的なてんぷらという意味ですね。同じように、「鉄」骨材を溶かした亜鉛の中に入れて引き上げると、亜鉛が鉄骨材の表面に付着し、ちょうどてんぷらの衣のように見えます。このことから、溶融亜鉛メッキ のことを「てんぷら」「てんぷらメッキ」という人達がいます。
 そういう意味で、てんぷらという言葉が、辞書に載っているのでしょう。けっして、てんぷらの別名が亜鉛メッキ ではありません。「おかあさん。きょうの亜鉛メッキ おいしいね!」などとは、いいません。ついでにいうと、「どぶづけ」ともいいますね。「どぶづけ」と言うと、漬物みたいですが、どぶ=地下という意味合いかもしれません。というのは、地面の下に槽を設けて、処理をしているのを見たことがあります。はずれてたら、ごめんなさい。

ところで、めっき の目的は、本来そのものが持っていない機能を付与することです。ものには、いろいろな性質がありますが、それがある視点から見ると長所であったり、短所であったりします。お互いの長所を組み合わせる技術が メッキ なのです。現代的な言葉で言うと、素材と素材とのコラボレーションです。錆びやすいが加工しやすく、値段も安価で、リサイクルが可能で、いろいろな種類が豊富に手に入る「鉄」は、もの作りには欠かせません。しかし、錆びやすいのが欠点でしたね。そこで、錆びにくい加工をしてやれば、消費に安くてよい品質のものを提供できます。そのひとつの方法が、メッキであり、電気亜鉛メッキ です。「電気」亜鉛メッキ は、鉄に新たに錆びにくいというあらたな性質を付与します。(たとえば、ニッケル・クロムメッキは、錆びにくく、装飾に耐える外観という新たなきのうを付与します)

ところで、めっきメッキ はどう違うかでしたね。

結論から言うと、正式には、めっき です。

が、むかしは、「メッキ」 という言葉を使っていました。その名残りなのか、特に?人生経験の多い方にこの言葉を使う人が多いのではないでしょうか。むかしからのめっき工場では、「〇□メッキ工業」というふうな名前もありますね。現在は、メッキ 専業者はめっきという言葉のほうを選択する傾向にあります。「めっき」は、滅金、鍍金 からきている言葉なので、実は純粋に「日本語」です。外来語ではないので、メッキ とはいわず、めっきと書いてあげてくださいね。

それならなぜ、メッキ と書いたの?よい質問です。あえてこの質問が出てくるように メッキ と書きました。???

できればこれからは、メッキ ではなく、めっき と書いていただければ幸いです。

   
         
   

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