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オゾン層破壊環境問題総合


▽地球温暖化
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▽放射能汚染
▽砂漠化
▽オゾン層破壊

オゾン層破壊

◎原因
 冷媒としてのフロン
 密閉した機器内に閉じこめたフロンをコンプレッサーで圧縮・液化し、再び気化するとき奪われる気化熱によって、低温を作り出しています。
 ビル空調用の大型装置(遠心式冷凍機とかターボ冷凍機と呼ばれている)や家庭用電気冷蔵庫、自動販売機、エアコン、カーエアコンなどに使われています。カーエアコンは振動が激しいので、構造上、途中ホースを使うため冷媒フロンの漏れが激しいが、その他の機器に関しては普通に使用している限りでは、漏れることは滅多にありません。
 問題になるのは機器の修理時や廃棄時です。遠心式冷凍機は専門の技術者がメインテナンスをしてフロンを回収していますが、小型の機器に含有されているフロンは、現状ではほとんど回収されておりません。
 冷蔵庫やエアコンでは「オゾンセーフ」などという謳い文句で、代替フロン(HCHCs、HFCs)を用いた製品が売られていますが、現在使用中の冷蔵庫などを捨ててこれらを購入するといたずらにフロンの放出を増加させ、オゾン層破壊を助長する恐れがあるので注意が必要です。 

 ◎現象
 皮膚ガンの増加
 紫外線は遺伝子のDNAに傷をつけ、突然変異を起こさせることがあり、DNAの遺伝情報が組み変わると細胞はがん化することがあります。一般にオゾン層が1%減少すると、有害紫外線が2%増加し、皮膚がん発生率が3%増加するといわれてます。  オゾン層破壊との関係ははっきりしていませんが、オーストラリアでは、1992年までの7年間 で皮膚がんによる死亡件数が2倍にふくれあがりました。日本でも最近、悪性黒色腫による年間死亡者数が毎年10%ずつ増加し、日光性角化症が急増していることが指摘されています。 

 視覚障害の増加
 紫外線が増加すると、角膜炎や、白内障が増えます。また、それらが失明にいたることもあります。オゾンが1%減ると世界的に10〜15万人が失明するという推定されています。
 人間だけでなく、牛や羊などの失明も報告されています。

 ◎対策
私たちにできること
 国際的な取り決めによって1995年特定フロン生産全廃になり、電気店で売られている冷蔵庫などは「フロン規制対応型」というラベルを貼られているのをよく目にします。しかし、今ある冷蔵庫を廃棄して新しいものを購入するということは、回収システムがほとんど確立していないわが国のおいては、フロン放出を促進することにつながりかねません。冷蔵庫やエアコンもフロンは密閉されているので普通に使っているうちは大気中に漏れることはありませんので、長く大切に使うことが求められます。故障などで修理してもなおらない場合などやむを得ず捨てるというときには、フロンを回収してくれるところを探しましょう。最近では自治体でも回収をはじめているところが増えていますので、問い合わせてみるのが良いでしょう。
 カーエアコンは車の走行による振動がある中での使用ということで、構造上フロンが漏れてしまいます。そのため5月から夏頃にかけてディーラーやガソリンスタンドなどでガスの補充をするドライバーが多いですが、このときに「ガスの交換」ではなくて「補充」を頼みましょう。不必要な大気への放出を避けることができます。
 また、車を廃車するときもまずフロンを回収してもらってからにしましょう。
 
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