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これは、MIAの語り部であり、実践者である今井清二郎氏が、富岡の青年会議所のメンバーにMIAについての熱き思いをメールでつづったメッセージです。
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MIAの教育プログラムとしての評価
アメリカの最優秀食品会社の教育担当重役、ジェネラル・ミルは、社外教育プログラムの評価基準をつくった。10項目に分けて、それぞれのプログラムをチェックし、自社で導入すべきか判断材料とした。 そのチェック基準に沿ってMIAプログラムを評価した。 ただし、これはMIA研究グループによる自己評価であることをおことわりしておく。 評価基準 (1) [ 教育の質 ] 参加した全ての人がそこから大きな収穫を得ているか? ≪MIAプログラムの評価≫ MIAは、自分自身、および、自分の企業を前提としてスタートするプログラムである。 どんな状況にある人でも、自分自身の問題として取り組むことが出来る。 自らのチェックにより、現在の自分自身の位置を確認し、自ら掲げた目標をいかに達成することが出来るか、具体的な手法を提示しているので、モチベーションは自律的であり、積極性が身につく。 特に、ローカル、中小企業、青年経営者に焦点が絞ってあり、共通の悩みを解決していくプログラムになっている。 評価基準 (2) [ 進めかたに融通性があるか? ] グループの状況に合わせたスケジュール化ができるか? ≪MIAプログラムの評価≫ MIAプログラムは、道具として使用していただきたい。 教科書やバイブルでなく、ツールボックスで良いと考えている。 したがって、使うグループの状況に合わせて、どのようにスケジュール化して使っても良い。 ただし、Check・Plan・Do の基本サイクル、より高きマネージャー像という基本目標は常に明確にしておきたい。 評価基準 (3) [ コーディネーターの養成が簡単であること ] インストラクターマニュアルは整っているか? ≪MIAプログラムの評価≫ MIA研究グループが開発し、日本青年会議所の公式プログラムとして採用されているので、インストラクターは全国に数多くいる。関連マニュアルも数多く開発されている。 また、一度MIA勉強会に参加したものなら、誰でもコーディネーターになることが出来る。 まったく初めてのメンバー同士でも、プログラムの指示どおり進行すれば良く、進行役・座長も毎回変えていくことも出来る。参加者の個性に合わせて進行していけば良い。 評価基準 (4) [ 経済性に優れているか? ] コストパフォーマンスは? ≪MIAプログラムの評価≫ MIAプログラムは、一冊1,400円。基本的には、週間開催で7回、(1回約2時間位) ほどで終了する。 10人前後のグループが最適で、会場は、メンバーの会社や自宅で良い。 参加者の自主性と創意工夫によって補助資料をつけていけば良い。 講師は、基本的には不要であるが、身近な経営者に成功談・失敗談などを聞くことは効果があり、お勧めしたい。もちろんこんな場合でも、講師料はほとんどかからない。 評価基準 (5) [ 実施が簡単であること。 ] ≪MIAプログラムの評価≫ グループのディスカッションを主体に進めていくプログラムであり、プログラム以外には原則的には何もいらない。また、内容のいくつかを除けば、独習も可能である。 プログラムとは、自動的な学習が出来るように綿密に計画されてつくられた学習計画である、と辞書にあり、MIAはこの《自動的な学習》ということに重点をおいて編集されている。したがって、プログラムの指示どおり進行すれば良く、実施は簡単である。 |
評価基準 (6) ≪MIAプログラムの評価≫ MIAプログラムのねらいが、明日からの自分自身の行動が変わることにあり、そのためのアイデア・ノウハウが意識的に多く入っている。 また、単なる勉強や知識を得るためではなく、価値体系(哲学)づくりをめざしているため、プログラム自体も一つの体系を持っている。 特に、同じ境遇にある仲間と勉強グループをつくって学ぶため、刺激を与え合い、自己開発のモチベーションを受けやすくなっている。 評価基準 (7) [ 参加者の反応 ] 参加者は、自ら主体的に対応しているか? ≪MIAプログラムの評価≫ プログラムを展開していくと、参加者は自然に、『問題意識〜目標設定〜プランニング〜優先順位づけ〜決断〜行動』 へと導かれる。 特に、STEPT・Uのチェックにより、自らの問題点が明確になる時点では参加者に大きなショックが起こる。参加者にとって、同じ悩みを共有した仲間意識は、ヒューマン・リレーションズにも大きな効用があり、より強固な人間関係が副産物として生まれる。 評価基準 (8) [ 効果の持続性 ] 長く続く効果が発揮されるか? ≪MIAプログラムの評価≫ 効果が持続するか否かは、とりもなおさず、参加者にどのくらいの成果が出るか、ということである。 実質的な効果が出れば、継続する意味が生じてくる。 『続けると身につく。身につくと続けられる。』、という言葉があるが、継続することの重要性は十分に強調している。さらにMIAプログラムは、繰り返し使えるように配慮されている。 評価基準 (9) [ 心構えの変化 ] 単なるトレーニングではなく、心構えまで変えることが出来るか? ≪MIAプログラムの評価≫ 心構えとは、「物事に対する心の姿勢」であり、考え方の習慣とも言える。 その人独特の、「考え方のくせ」とも表現できる。発想の原点であり、人間の質もこれで決まる。 MIAプログラムは、アメリカのポール・J・マイヤーの開発したプログラムを源流に持つものであり、心構えの変化こそ、このプログラムの主要なねらいである。 Professionalism・・・・、More than Education、More than Training、More than Experience、 ・・・It’s a State of Mind! という言葉もあり、心の姿勢の大切さを強調している。 評価基準 (10) [ 生涯教育が可能か? ] 一生使えるプログラムになっているか? ≪MIAプログラムの評価≫ 《人間、志を立てれるのに遅すぎるということはない=ボールドウィン=》、という言葉があり、MIAを学び始めるのに年齢は関係ないが、学び始めたその日が自分の《革命記念日》と位置づけている。 その日を《起点》に、どのように自分が変わっていくか、常にチェックするよう勧めており、生涯を通じて学びつづけるプログラムである。 ただし、MIAプログラムには、明らかにねらいがあり、それは人間として、あるいはマネージャーとして未完成な青年が対象になっていることだ。 --------------------------- 今井清二郎 |
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